私たちは60代を走り始めた夫婦です。
会社員なら定年が近付いています。
老後を誰とどこで過ごしていくのか?
そろそろ夫婦で意見をまとめなければいけない時期になりました。
リノベーション前の家の状況
リノベーション前の家の間取りは、1階が2DK、2階が2ルーム、合計4DKです。
夫婦と子供2人、多少の不満はあっても広すぎず狭すぎない家です。
わが家は昭和61年(1986年)築の木造軸組工法の一戸建てです。
当時出始めたブロンズ色のアルミサッシを使ったりして、当時のお洒落感を出していますが、見た目も機能も設備も古くなりました。
家の不満点
家の不満点を見てみました。
1.冬が寒く底冷えする
当時の床下の工法は、地面に束石を配置して、その上に床束という柱を立てて家の重量を支えています。
時代を感じますよね。
外壁には断熱材が入っていますが、床下には断熱材が入っておらず、冬は底冷えします。
2.家事導線がいまいち
ここで1階部分の間取り図登場です。
北が上になっています。
玄関を入ると右側がDK。
左側がリビング(洋室A)で、その隣が和室になっています。
キッチンから洗面室に行くためには、廊下へ出て洗面室に行かなければなりません。
距離があるわけではありませんが、キッチンのすぐ隣に洗面室があるのに回らなければいけないのが地味に面倒に感じます。
また、和室を夫婦の寝室にしていますが、リビングとの間の壁と襖に阻まれ北側(押し入れ側)が暗く湿気もこもりやすい感じです。
3.開放感が無くリビング(洋室A)と和室が薄暗い
リビング(洋室A)と和室の間には壁と襖があるため、開放しても開放感が無く、子どもたちが来ても広々とリビングを使うことができません。
また、どちらの部屋も南側にしか窓がないため、風の通りが悪く、壁と襖のため薄暗く感じます。
4.段差が多い
和室は一段高くなっているので、当然段差があります。
それぞれの部屋の間仕切りは引き戸、廊下と洗面室の間仕切りはドアですが、引き戸には敷居があり、ドアの下にも板があります。
今は慣れているので何ということはありませんが、年を取るとこういった小さな段差につまずくのかもしれません。
5.玄関を開けると洗面台が丸見え
玄関は引き戸で左側を出入りに使っています。
開けると真正面に洗面台が見えてしまいます。
かと言って、洗面室の扉を閉めると風が通りませんし、トイレの扉の開閉が狭く感じます。
6.洗面室と階段下の物入れの扉同士が干渉する
どちらの扉も開き戸のため扉同士が干渉し、階段下の物入れには日用品のストックやペットシーツ、ペットフードなどを入れていますが、出し入れにプチストレスがあります。
家の良いところ
家の良いところも見直してみました。
1.日当たりが良い
わが家は東道路で、南側にそれなりの広さの庭があるため日当たりが良いです。
冬は部屋の中に日差しが入り、ウェルシーが窓辺で日向ぼっこするのを日課にしています。
晴れれば日中のDKはポカポカで、昼間は暖房が要りません。
2.夏は意外に涼しい
日当たりの良いわが家ですが、家の向きや近所の家の配置なのか、南側にそこそこの庭があるためなのか、夏は庭には日が当るだけで部屋に日差しは入って来ません。
ウェルシーのためにエアコンを使いますが、風のある日はエアコンなしでも大丈夫かも?
老後はどこで暮らす?
子どもたちが独立して巣立ってしまうと、子ども部屋が空き、家が広く感じます。
老後の生活を考えると
- 住み替え(理想の土地にマンションもしくは一戸建てを買うか借りる)。
- 建て替え(減築)。
- リフォーム。
- リノベーション。
などの選択肢があります。
2人で話し合った結果、子どもたちの助けを借りることはあるかもしれないけれど、可能な限り住み慣れた自宅で暮らしていくことに決めました。
自宅のある場所は必ずしも便利ではありませんが、生活が不便というほどでもありません。
どこに引っ越しても20年先は分からない(かもしれない)ので、住み慣れた土地で暮らすのがいいだろうと考えました。
この時点で「住み替え」は選択肢から外れました。
リノベーションを選択した理由
現在の家の間取りは1階が2DK、2階が2ルームの4DKです。
子どもたちが巣立った今、2階はベランダに洗濯物を干すくらいしか使っていません。
歳を取ると2階に行くのも辛くなるのかも?
(お隣のおばあちゃん、89歳でも2階を寝室にしていますが…。)
平屋に建て替える?
平屋にして、子どもたちが泊まれる部屋を確保するには土地が狭いんですよね。
この時点で「建て替え」案が消えました。
今の家には大きなところで
- 冬が底冷えする。
- 家事導線がいまいち。
- 段差が多い。
などの不満点があります。
これから歳を取っていく自分には
- 暖かくて
- 家事がしやすくて
- 家の中を移動しやすい
という条件を叶えてあげたいと思いました。
そうなると、水回りなど古くなった設備を入れ替えたり、内装を新しくするリフォームではなく、間取りの変更も視野に入れたリノベーションを選択しようという結論になりました。
まとめ|老後を考えリノベーションすることに
持ち家は年数と共に手を入れる必要がありますし、ライフステージと共に家に求めるものが変わってくることもあります。
住み替え、建て替え、リフォーム、リノベーションなどの選択肢があり、ライフスタイルや予算との相談にもなりますね。
夫婦で今の家の不満なところや良いところを話し合い、良いところを生かして不満を極力解消すべく、1階部分を丸ごとリノベーションすることに意見をまとめました。
コンセプトは
高齢化する犬と夫婦が暮らしやすい家
です。
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